どうも、木村(@kimu3_slime)です。
バーチャルYouTuber関連で、「バ美肉」という言葉を見かけるので、その意味・元ネタ・初出を調べてみました。
「バ美肉」の意味・元ネタ・初出
バ美肉(ばびにく)とは、バーチャルな美少女に受肉することの略です。
そもそも受肉は、神が肉体を持って地上に生まれることを示す宗教用語です(参考:受肉 – Weblio辞書)。しかしここでの受肉は、より身近な意味で、(それまで動くアバターを持っていなかった人が)バーチャルな身体を持つこと。特に、バーチャルYouTuberとして活動できる2D/3Dモデルを持つことを意味します。
「美少女に」とあえて言っているので、おじさんから美少女になる状況がイメージされていますね。「バ美肉おじさん」と明記されることも。
(ちなみに、似た言葉に肉の器があります。これは月ノ美兎委員長によって、2018年3月の時点で使われています。)
バ美肉という言葉を、2018年5月という早い段階で布教したのがバーチャルYouTuberの「りむとまき」さんです。
画像引用:りむとまき channel
5月28日の配信「【りむとまき】バ美肉布教!白紙からFaceRigで動かす!~キャラデザイン編~」で、バ美肉という言葉をすでに使っていますね。
ふたりはもともとは漫画家・イラストレーターの男性でしたが、美少女の肉体(Facerigを使った2Dモデル)を手に入れて活動をはじめました。
さらにはFANBOXでも記事を書き、バ美肉の可能性を布教しています。
バ美肉おじさん(バーチャル美少女受肉おじさん)の輪はありますが、それ以外の方々とも交流がとても取りやすくなりました。 よくあるストレス解消法みたいなので、自分じゃない自分の抜け殻みたいなものをイメージして相手で会話する……みたいな話聞いたことある人もいるかと思うんですがあれに近い作用もあるのかなとおもいます。 バ美肉おじさん的にはストレス解消法というよりは対人を滑らかにする作用といいますか、キャラクターが見えてるからリプライがしやすい、といいますか!
引用:バーチャル受肉したらインターネットがむちゃくちゃ楽しいという話
2018/07/04追記:
動画アーカイブのタイトルは、のちに変更されたものだったようです。ukyoさん(魔王マグロナさん)も提唱者のひとりですね。
https://twitter.com/ukyo_rst/status/1014401823812120576
https://twitter.com/rollsheeeep/status/1014402498910547968
バ美肉を布教する配信を複数回行い、その言葉は言葉はますます広がっていきました。Twitterでは6月7日頃から言及が見られますね。
https://twitter.com/ukyo_rst/status/1006358806584938496
https://twitter.com/Ci_syo/status/1011805495647064064
https://twitter.com/iimo/status/1011881920508989440
VRCで良く使われる?いかがわしい用語
ふぁずる…フレンドのアバターで見抜き(またそれを事後報告)すること。
バ美肉…バーチャル美少女受肉の略。美少女アバターを初めてアップロード完了すること。
雌堕ち…女性アバターとしてふるまっている内にプレイヤーの心まで女性になってしまうこと。
— Hibit (@hibit_at) June 28, 2018
6月中旬には「バ美肉おじさん人狼」という企画まで行われ、「バ美肉」自体が注目のキーワードとなりました。
https://twitter.com/amakawa_san/status/1012269650640396288
https://twitter.com/ukyo_rst/status/1012589232433459200
7月に入ってからは、「りむとまき」さんを離れ、より一般の言葉として使われるようになってきた印象です。
https://twitter.com/tomari_mari/status/1013351398480605184
「バーチャル受肉したらインターネットがむちゃくちゃ楽しいという話」で描かれているのは、意外と簡単に作れる美少女2Dモデルを持っておくことのメリットです。
「YouTuberとして人気になりたい!」という文脈でなく、「イラストが趣味の人はアバターを持ってるといろいろ楽しいし便利!」という話ですね。
「バ美肉」にあえて「おじさん」をくっつけたパワーワードかは、のじゃロリおじさんに通ずるところがあります。男性ボイチェンなしでも受け入れられるのは、のじゃおじが築いた下地によるものでしょう。
「バーチャルYouTuber」というよりは、「動くアバターを持つ」メリットにも、だんだん注目が集まってきているのを感じますね。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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